お知らせ

「黒字倒産」を防ぐ、月次試算表の正しい使い方

はじめに

こんにちは。大分経理代行センターです。
売上も順調、利益も出ている――それにもかかわらず、資金が足りずに倒産する「黒字倒産」。これは多くの中小企業にとって決して他人事ではありません。
黒字倒産の最大の原因は、利益と現金の動きが必ずしも一致しないという点にあります。この記事では、黒字倒産を防ぐために欠かせない「月次試算表」の正しい使い方について解説します。
この記事を読むことで、試算表から経営の異変を早期に察知し、資金ショートを回避するための管理術が分かるようになります。

黒字倒産とは何か?

黒字倒産とは、会計上は利益が出ているのに、資金が足りなくなって支払いができずに倒産してしまう状況を指します。これは以下のような要因で発生します。

  • 売掛金の入金遅延
  • 在庫の過剰保有
  • 設備投資による現金不足
  • 税金や賞与など、突発的な支出の集中

黒字だから安心、というわけではなく、「月次試算表」の管理こそが経営存続のカギを握っています。

月次試算表とは?

月次試算表とは、毎月の取引データを基に作成される財務報告書で、以下の3つの表で構成されます。

  • 貸借対照表(B/S):資産・負債・資本の状況を示す
  • 損益計算書(P/L):収益と費用の関係から利益を示す
  • 試算表(合計残高試算表):上記を月単位でまとめたもの

この月次試算表を活用すれば、利益の推移だけでなく、資金の動きや資産の変化も可視化され、早期の経営判断が可能になります。

月次試算表を経営に活かすポイント

1. 売掛金と買掛金のバランスを見る

利益が出ていても、売掛金の回収が遅れていると資金繰りが悪化します。一方、買掛金の支払いは先に来るため、このバランスを月次で確認することが重要です。

2. 資産の流動性に注目する

試算表で「現金」「預金」「売掛金」などの流動資産が減少している場合は注意が必要です。在庫や固定資産に資金が偏りすぎていないかを確認しましょう。

3. 月次推移を見て異常値を察知する

月ごとの収益や費用の増減をグラフや表で把握すると、異常な出費や売上減をいち早く察知できます。税金や賞与支給月など、一時的な出費に備える資金繰りの準備ができます。

4. キャッシュフローとの連動を意識する

損益だけでなく、資金繰り表と連動して月次試算表を分析することで、より実践的な経営判断が可能になります。たとえば「今月は利益があるが、資金は減っている」といった状況にすぐ気づけるようになります。

試算表を有効に活用するための運用体制

  • 毎月決算を意識した記帳を行う
    会計ソフトを活用し、月末には必ず締め処理を行いましょう。月次試算表の鮮度が高いほど、経営判断の質も上がります。
  • 税理士と定期的に確認する場を設ける
    専門家の視点で分析してもらうことで、経営者が見落としやすいリスクにも気づけます。月次報告会などの仕組みをつくることも有効です。
  • 会計担当者の教育を強化する
    内部で正確な月次試算表を作成できる体制を整えることは、経営の安定にもつながります。担当者のスキルアップも重要な要素です。

まとめ

「黒字倒産」は、帳簿上の利益だけを見ていては防げません。毎月の試算表をもとに、資金繰りや支出の傾向を把握し、事前の対応を講じることが求められます。
利益と現金は別物であるという認識を持ち、月次の数字を経営の羅針盤として活用していきましょう。

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