こんにちは。大分経理代行センターです。中小企業の経営者の多くが直面する問題のひとつが「事業承継」です。誰に、いつ、どのように会社を引き継ぐかという問題は、経営者本人だけでなく、会社全体の将来にも関わる重要なテーマです。
この記事では、事業承継の準備を始めるにあたって、まず何をすべきか、そして“見える化”の重要性について解説します。これを読むことで、承継に向けての初期ステップが明確になり、計画的な移行が可能になります。事業承継に漠然とした不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
中小企業の経営者の平均年齢は年々上昇しており、後継者不在による廃業が全国的に増加しています。大分県内でも、黒字経営でありながら、後継者が決まらずやむなく廃業するケースが少なくありません。事業承継は、企業の存続と地域経済の安定にとっても非常に重要なテーマなのです。
また、国も事業承継を促進するため、税制優遇や支援制度を設けており、今がまさに準備を始めるタイミングとも言えます。
事業承継の“見える化”とは、会社の現状や課題、今後の方向性を「誰が見てもわかる」ように整理することを指します。これにより、後継者や関係者がスムーズに現状を把握し、引き継ぎを進めることが可能になります。
“見える化”は一度に完璧に行う必要はありません。以下のステップで段階的に取り組むことが効果的です。
まずは、過去3年分の財務諸表や取引先リスト、従業員の役割などを整理しましょう。税理士や会計事務所と連携して、財務の健康診断を行うのもおすすめです。
会社の強み、競争優位性、利益を生んでいる部門など、引き継ぐ上で重要な部分を明確にします。
後継者が自信を持って経営に取り組むためにも、「今後どうしていきたいのか」という中長期的なビジョンを経営者自身が示すことが重要です。
事業承継は一朝一夕で進むものではありません。だからこそ、第一歩として“見える化”から始めることが、成功への近道です。自社の現状を整理し、関係者と共有することが、円滑な承継と未来への準備につながります。
大分経理代行センターでは、記帳代行、確定申告、税務相談などトータルサポートを承っております。社会保険労務士事務所も併設しているので、給与計算や労務にお困りの方も、ぜひお気軽にご相談ください。