税務調査対策と心構え
はじめに
こんにちは。大分経理代行センターです。近年、税務署による税務調査の件数が再び増加傾向にあります。特に、インボイス制度の導入や電子帳簿保存法への対応など、新しい制度の運用が始まったことで、企業の帳簿や取引の透明性がより一層求められています。
この記事では、税務調査が入る前に備えておくべき対策や、実際に調査を受けたときの心構えについてわかりやすく解説します。この記事を読むことで、税務調査に対する不安を和らげ、冷静かつ適切に対応できる知識が得られます。
なぜ今、税務調査が増えているのか?
コロナ禍で一時的に控えられていた税務調査は、経済の回復とともに再開され、令和5年以降、調査件数は増加傾向にあります。特に、以下のような状況下の企業は調査対象となりやすい傾向にあります。
- 売上の急増または急減がある
- 赤字続きであっても高額な経費が計上されている
- インボイス制度への対応に不備がある
- 業種的に現金取引が多い
税務署はリスクの高い事業者を中心に、調査の精度を高めているため、日頃からの備えが欠かせません。
税務調査の種類と流れ
税務調査には主に2種類あります。
- 一般調査(実地調査)
税務署から事前連絡があり、数日間にわたり現地で帳簿や取引内容を確認される調査です。
- 督促調査(反面調査)
突然の訪問や、取引先への照会を通じて行われる調査で、悪質と判断される場合に実施されることが多いです。
通常は一般調査がほとんどですが、準備不足や不備があると、より厳しい調査に発展する可能性があります。
税務調査への事前対策
- 帳簿・領収書を整理整頓する
基本中の基本ですが、取引の記録とその根拠資料(請求書、領収書、契約書など)をきちんと保管しておくことが重要です。電子保存にも対応しておくと、よりスムーズです。
- 経費処理を適正に行う
プライベートな支出を経費に混在させないこと。交際費や旅費交通費など、判断が曖昧になりがちな経費ほど、詳細な記録と説明が必要です。
- 税理士との連携を密にする
定期的に税理士とコミュニケーションを取り、問題がないかチェックしてもらいましょう。第三者の視点があることで、見落としや誤解を防ぐことができます。
- インボイス・電子帳簿保存法への対応
これらの新制度への対応状況も、調査時にチェックされます。制度に沿った処理ができているかを確認しましょう。
調査当日の心構えと対応
調査当日は、冷静かつ丁寧に対応することが大切です。以下の点に注意しましょう。
- 質問には正直に、わかる範囲で答える
- 不明点はその場で無理に答えず、後日提出でも構わない
- 税理士が同席できる場合は、必ず立ち会ってもらう
税務署の調査官も「事実確認」が目的であって、最初から「追及」ありきではありません。誠意ある対応が、調査のスムーズな進行と印象の良化につながります。
よくある指摘事項とその対策
- 売上除外:帳簿と実際の入金のズレがないかを常に確認
- 架空経費:根拠資料を必ず保管し、使途を説明できるように
- 現金管理の不備:出納帳を丁寧に記録し、現金と帳簿が一致しているか定期的に確認
日頃の小さな積み重ねが、税務調査への大きな備えとなります。
まとめ
税務調査はいつ誰に来るかわからないからこそ、日々の帳簿管理と準備が重要です。帳簿の正確性、経費の適正処理、法改正への対応など、基本的な事項をしっかり押さえておくことで、調査が入っても慌てずに対応できます。
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